30歳からジャズに熱中したらどうなるのか実験室

いい大人になってからジャズギターを本気で愛してしまった痛い男のブログ

タグ:ジャズライブ


AEON STYLEという大型スーパーで定期的に、無料のジャズライブが開催されている。

(ちなみに、書きながら「あれ?」って思ったけど、英会話のイーオンと、スーパーのイオンは、同じAEONらしい。グループ会社とかでもないらしい。)

このイオン。
平日昼間から、じいさん/ばあさん/主婦しかいない店内で、Miles DavisのBye Bye Blackbirdを流しちゃう、なかなかエモいスーパーだ。


実は、数ヶ月前にもここにジャズライブを、観に来たことがあった。 キーボードとウッドベースのデュオだった。完全に主観だが、若い男性ベーシストは素晴らしかったのだが、キーボードのおっさんは、斜に構えている感があり、聴衆を見下している感があって(音楽をここまで極めている方に、そんな方本当は多分いないのだろうが、そんな印象を受けてしまった...)、上手ではあるはずなのに、全く僕の心には響いて来ず残念だった。不器用な方だったのだろうか。でも、僕はそれ以来、イオンスタイルの提供する無料ジャズライブから遠ざかっていた。


しかし、久々にライブスケジュールを見たら、ギタリストとフルートのデュオライブのお知らせ。
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ギターと単音楽器のデュオって、ギタリストはどうこなすんだろう、特にソロとか...ということに興味があり、見に行くことに。

で、今回はチョーよかった! 
特に、フルートのお姉さんが眩しすぎて... 

<パーソネル>
フルート 酒井麻生代 (マキヨと読むらしい)
ギター 皆川太一


イオンの中にあるカフェ/バーでこんな感じ↓のライブ。
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中にちらほら若めの人も聴きに来ていたが、客の年齢層は高め。
でもお二人の演奏で、素敵な時間が流れていた。


30分くらいの演奏で、セットリストはこんな感じ。 

  • Nostalgia ルイス・サリナス(Luis Salinas。アルゼンチンのギタリストの曲と仰っていました)
  • No more (皆川さんのオリジナル)
  • フランスの作曲家のクラシック音楽を酒井さんがジャズアレンジしたやつ
  • 酒井さんオリジナル曲
  • Close to you (カーペンターズの名曲。パーカッシブにリズムがアレンジされていた) 

こちらがそのルイス・サリナスの原曲でしょうか。
ラテンのすごくいい曲です。



ギターの皆川さんは、本職がボッサとかのラテンなのだろうか。ガットギターで巧みに音色を奏でていた。すごくいい感じ!ビラを見たら、なんとバークリーご出身らしい。わお。

ギターソロに入るって時、「さて、こういう時ギタリストはどうするのかな〜」って注目していたら、ご自分のバッキングをルーパーに覚えさせてソロを演奏されていた。たぶんそう。なるほど〜。 

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で、演奏にも引き込まれたけど、フルートの酒井さんの美しさにも引き込まれた。気を抜くと酒井さんを見てしまった。いかんいかん!ギタリストの皆川さんと指板を見るんだ、オレ!!


こんなライブが無料見られるなんて!
イオン、素晴らしい!



ギターの練習に疲れてきたので、ライブでも観に行くことにした。

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新宿PIT INN、吉祥寺MEG、などなど都内近郊のジャズスポットのHPをサーフして「どれがいいかな〜」とるんるん探してたら目に留まったのが、井上智氏。超恥ずかしい話、この方のことを全然存じ上げなかったのですが、僕の新しいギターの先生が井上智さんに一時期師事していたということで、興味が生まれまして。しかも、僕の目下のイヤトレの教科書「インプロヴィゼイションのためのイヤートレーニング」(ATN出版) の翻訳者だということもわかり。

しかもピアノが片倉真由子さん!15年8月に同じBody&Soulでジーンジャクソントリオでお見かけしてから、また聴きたいなと思っていたところ。

で、僕数年前にYouTubeでJim Hallの教則ビデオ的な動画を見たことがあって、そこにJim Hallと日本人Satoshiが出てくるんですよね。「なんで日本人学生みたいな人がこんなとこに出てくるんだろう。てか誰Satoshiって?」て思っていて、たーまたままた最近この動画を見返す機会があって(しかもライブ予約後に)、「誰Satoshiって?」と同じ疑問をつぶやいていたら、今回は答えが即降りてきた。「これ僕が日曜日に観に行く人じゃん!!」

この動画ですね。



というわけで、井上智ギターカルテット@南青山Body&Soulです。

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用意されたギターは1本のみ。上の写真にも映っているが、アンティーク家具のような風格のあるかっこいいギター。どうやらあのAve Riveraぽい。小沼ようすけさんも所有するギター職人というかギターブランドの一本ですね。真っ赤なJAZZ IIIと思われるピックが弦の間に挟まっている。おそらくエフェクターはなくて、アンプ直(Fenderアンプ)。

19:00ちょい過ぎくらいから始まりました。

1st
Going home whistle
 井上智さんオリジナル 
September in the rain
 George Shearing風アレンジとのこと
I'm in the mood of love
You and the night and the music
 ギターとドラムだけで始まる。情熱的でギターもピアノもドラムもお互いに刺激しあってた。今日の演目の中でも、特に強く印象に残った1曲だった。
Calypso anywhere
 井上智さんオリジナル。カリプソって聞いたことはあったのですが、カリブ海の音楽の一種らしいですね。リズムが小気味良くてかわいらしい曲。楽しい。

2nd
Something special
Waltz new
 2部は、「Jim Hall関連」ということで上記2曲から始まる。やべ、2曲とも存じ上げない。
Song for Koto
 お琴のために書いたという井上さんオリジナル。
What is this thing called love
 唯一曲名を明示してくれなかった曲。他の席のおっさんのメモ書きもここだけ空欄だったけどw、たぶんこれ。(追記:すみません、All the things you areの間違いですね。。。)
Just stay strong
 サトシさんオリジナルのブルース。NY在住中に阪神淡路大震災があり、地元神戸を励ますつもりで書いたらしい。

Encore
アンコールを求める拍手に井上さんは言葉では応えず、ギターを担ぎ直し、おもむろにイントロを奏で始める。ん、あれ、なんか聞き覚えがあるぞ。

!!!

In a sentimental mood
僕の超大好きな曲。ライブで演奏を聴くのは始めてだ。。。うおー、幸せ。
井上智さんのイントロからバンドが入り、Aメロに入った時、すんごい、なんというか、ケミカルな反応があった。すんごいなんか、目に見えたと錯覚するくらい、サーーーーッって広がった。音の波動というかなんというか。一瞬で風景が変わったかのような。これぞ音楽マジック(?)。
てか、このアレンジ好き。割とスタンダードなアレンジだとは思うけど、ゆったりなテンポで進行して行き、美しく切ないメロディを堪能できる。ちなみに、個人的には、Bill Evans TrioのAt the village vanduard Augustに収録されているVersionはあんま好きじゃない。(Bill Evansは大好きだけど。)
で、サトシさん。すごいいい演奏したんだけど、エンディングで最後の音が切れるか切れないかのところで、客席をニコって見ながら小さい声で「終わり」だって笑。かわいい(大変失礼ながら。。。)。

情熱的であり、楽しいステージだった。

ギターが超いい音だった。ふくよかで甘くてコシがあって、まるで長い年月を掛けて熟成されたワインを思わせる(僕は下戸です)。ジャズギターでボリューム奏法をしている人を初めて見たかも。僕も普段たくさんジャズを聴くようになってきたので、あ、今のプレイはウェスっぽいな。とか感じられるようになりました。そんな小さなことに自分の小さな成長を感じた。

ぼくは席的にサトシさんを横から見ていたわけですが、顔がもうあのJim Hall動画に出ていたSatoshiで。何年前の動画かわかりませんが、年はあれから結構重ねたでしょう。おひげも生やしちゃって。そんな人が年月を越えて、東京で僕の眼前で素晴らしいジャズを奏でている。その間にどんな経験をしてきたのだろう、どれだけギターを弾いたのだろうと勝手に思いを馳せた。そして、今もまだこうしてジャズギターを情熱的に演奏し、お客さんとニコニコ話す姿を見て、やっぱJazzってなんかいいなーと感じていたのでした。

お客さんの多くは井上さんのお弟子さんなどのコミュニティー、楽器プレイヤーが多かったと思われる。遠方から来ていた人も少なからずいたようだ。こういう人たちとも気軽にセッションできるように、早くなりたい。。。。。

とりとめもないレポートで恐縮ですが。。。






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