30歳からジャズに熱中したらどうなるのか実験室

いい大人になってからジャズギターを本気で愛してしまった痛い男のブログ

カテゴリ: 音楽感想文


この1週間、音楽聴いてて体の芯まで痺れることが多かったので。
定番すぎて、当たり前すぎて、もはや挙げることすら気恥ずかしいような曲もありますが、嘘偽りなくメモしておこうと思います。


(1) Europa

Studio Jams
Gil Parris on guitar
Jason Long on piano
Bakithi Kumalo on bass
James Rouse on drums

 

「のっけからジャズじゃねーじゃねえかよ!この青二才が!」というお叱りの声が聞こえてきそうですが、そんな方に僕はこう言ってやります。「ごめんなさい」と。
ごめんなさい笑。でも、この記事はこの曲をきっかけで書こうと思ったのです。いつものように風呂場で音楽を聴いていた時にこれが流れて、最初「うわぁメロディーがなんか昭和の匂いするなぁ。なんだっけこの曲、あぁサンタナのEuropaか」と感じで若干引いてたのですが、容赦なく押し寄せるエモに、シャワーの音が邪魔になってお湯を止めちゃうくらい聴き入ってしまいました。
まずなんと言ってもギターが絶品。ボリューム奏法で儚い記憶のような世界を見せてくれたり、ボーカルみたいに音をかすれさせたり、もうお腹いっぱい。超コピーしたい。で、そのフロントマンを下から支えるドラムとベースの音もゴージャス。ピアノも優しく寄り添う。涙腺を激しく襲ってくる。みんな大好き。もちろん曲そのものもすごくいいと思う。こういうジャズスタンダードではない曲も、セッションでやってみたいなぁ。

このStudio Jamっていう企画のセッションはすごくおもしろいので他もオススメです。Cantaloupe isalnd、In a sentimental mood、Chameleon、Cissy Strutあたりがお気に入りです。



(2) Feel like makin’ love

Will&Rainbow
Michael Brecker on tenor sax
Cornell Dupree on guitar,
Gordon Edwards on bass
Steve Gadd on drums



これは数年前に僕が初めてFeel like出会った曲で、ゆったりとしたテンポでリラックス感が超イイ。古代ギリシャの神々がセッションしたらこうなりそうっていうセッション笑。これを休日の晴れた朝とかに聴いたら、どんな人でも「幸せって何?」って質問に簡単に答えられると思います。
ギター、ピアノ、サックス、キーボードが展開するソロがまぁ絶品。みんな弾き倒さず歌っています。全部コピーしたい。
しかしながらこちらのサイトでの評価はだいぶ厳しいです。ピアノとエレピのソロは大したことないみたい。ガーン笑。ま、でも僕は大好きですけどね。



(3) Blue ‘N’ Boogie

Wes Montgomery on guitar
Johnny Griffin on tenor sax
Winton Kelly on piano
Paul Chambers on bass
Jimmy Cobb on drums



あるミュージシャンが影響を受けたブルースの曲として挙げていらっしゃったことがきっかけでちゃんと聴くようになってハマったブルース。前からFull Houseを聴いた事はあったのですが、青二才の私はあまりピンと来ておらず、これがきっかけでようやく良さがわかるようになって来ました。今ではウェスのソロをシャドーイングして気持ちよくなっております。めっちゃかっこいいです。



(4) Autumn leaves

Cannonball Adderley on alto sax
Miles Davis on trumpet
Hank Jones on piano
Sam Jones on bass
Art Blakey on drums 



こちらも名盤中の名盤ですが、何回も聴いた今でも痺れます。先日ドライヤーをかけようと思ってたらスピーカーから流れてきてしまったもので、10分59秒間ドライヤーを手に持ったまま止まってしまいました。Ahmad Jamalに影響を受けたらしいイントロに始まり、Milesのテーマ、Cannonball Adderley、Miles、Hank Jonesのソロ、どれもエモが溢れておりますよね。でもやっぱり特に3プレイヤーのソロがもう大嫌いです(←大好きすぎてメーター振り切れて....笑)。これも全部コピーしちゃいたい〜...。



(5) Autumn leaves (Bill Evans)

Bill Evans on piano
Scott LaFaro on bass
Paul Motian on drum



上のキャノンボールの枯葉に触発されて、彼は関連で久しぶりにビルエヴァンスverも聴きたくなって聴いてみたけどやはりこれも相当良いですね。Bill Evansによるスタンダード曲演奏って、アレンジが結構入るので、曲ももはやBill Evansのオリジナル曲みたいな感じになって来ますよね。僕この曲聞いてると途中でロストします笑。

枯葉は元々好きな曲で、初心者曲としても自分も何回もセッションで弾いているのですが、普通の枯葉じゃなくて、そろそろ僕なりの枯葉をやってみたいなぁ。




先日のakiko&小沼ようすけライブ@渋谷TRUNK HOTELで演奏されたOne note sambaですが、akikoさんの曲に関する解説を聞いて、歌われているメッセージの内容と、歌詞とメロディーが連動している遊び心がとても気に入ったので、自分でもやってみたくなりました。


まず黒本を見ないでコピーすることにしているので、keyを何にしようか迷いました。。。しかも、いろーんな人がいろんなkeyで収録しているので、どれをお手本にすればいいのかだいぶ迷いましたが、作曲者本人名義だし、分かりやすそうだと思ってこちらをベースとしました。



Keyに関しては、
Antonio Carlos Jobim   G
Franck Sinatra G
Nancy Wilson   G
Ella Fitzgerald   Eb
Stan Getz   Eb
Stacey Kent   E
Dizzy Gillespie   C
露木達也 E(ソロギター)
笹島明夫 Bb
akiko&小沼ようすけ   淡い記憶でF 
(もちろんみなさんいろんなkeyでおやりなのでしょうが、僕がたまたまApple MusicやYouTubeで見つけたのはこんな感じです)


IMG_9373



歌詞と曲の分析を自分なりにしてみました。答え合わせとしては、コード進行はこちらのサイトが、歌詞の解釈は、こちらのサイトも参考になりました。


全体
  • A-B-C-A'-B'という構成
  • 8-8-8-8-8、1コーラス合計40小節
Aメロ


This is just a little samba
built upon a single note
Other notes are bound to follow
but the root is still that note
これは1つの音で作られた小さなサンバ
他の音も来るはずだけどトップの音はまだ同じ 
  • IIIコードから曲がスタート。
  • 2小節目はVIのウラコード、4小節目はVのウラコードで、要はIII−VI−II−Vみたいな感じ。
  • メロディーは最初のコードのm3で、上記の歌詞と連動してAメロでずっと固定
Bメロ


Now this new one is the consequence of the one
that we've just been through
As I'm the bound to be the unavoidable
consequence of you
そして今この新しい音は、さっきの音があったから生まれた結果
まるで私があなたにとってなくてはならないものであるように 
  • 1−3小節目はIVをIとするメジャーのII-V-I。2小節目はVの裏コード。先の解説サイトによると、ここはリディアンスケールが佳いとのこと。
  • 歌詞と連動して、1−4小節目はメロディーが新しい音に変わるが、5−8でまた戻り、最後の音だけまた上がる。これまたずっと固定で一番最後のメロディーだけAメロの音に戻る
  • このone noteはone loveでもあったことがここでわかる
Cメロ


There's so many people who can talk and talk
and just say nothnig or nearly nothing
I have used up all the scale I know and at the end
I've come to nothing or nearly nothing
みんなたくさんおしゃべりするけど、結局何も言ってないことが多い
私は知っている音階を全て使い切ったけど、結局何にもなってない 
  • 1−4小節目はKeyが短3度上へ移調してII-V-I。そのKeyのダイアトニック内の音は全て使っている
  • 5−7小節目はKeyが長2度下へ移調して以下同文
  • 8小節目でKeyがABメロに戻る
  • このCメロで歌詞のように12音全て使っているのかと思いきや、10音しか使ってない。つまり大トニック内の音は全部使って歌ったよって言っているのかな??
  • 最後の音はAメロのメロディーの音に戻って次のA'メロの歌詞につながる
A'メロ


So I come back to my first note
as I must come back to you
I will pour into that one note
all the love I feel for you
だから私は自分の最初の音に戻る。まるで私があなたと元へ戻るように
このたったひとつの音にあなたへの全ての愛を込めよう
  • コード進行はAメロと同じ
  • あれ?てか、なんか「いいこと言ってる、俺!」みたいになってるけど、この男(もしくは女)、浮気してたって言ってる?w
B'メロ


Any one who wants the whole show
do-re-mi-fa-so-la-ci-do
He will find himself with no show
better play the note you know
ドレミファソラシドって全ての音で演奏したい欲張りさんは
結局何も演奏できてないと気づくでしょう
自分が知っている音で演奏した方が良いよ! 
  • なんと最後はアーティスト、プレイヤーへのアドバイス!
  • 5−8小節目は、VI-II-V-Iみたいな感じでしょうか?つまり、5小節目のMajor6thは6小節目のII7へ4度進行するEm7b5の裏コードみたいな。7小節目のMajor7thはV7の裏だけど、7thが長7度なのでVのsus4みたいな響き。


確かにワンノートですが、ハーモニーを変えていくことで曲の表情が豊かになるものですね。
かなり気に入りましたし、割とソロギターもしやすそうなので、取り組んでまいります♬


露木達也さんのソロギターかっこいいですね。







1/18(木曜)にGrégory Privâtというピアニストのコンサートに行くので、その予習をしておこうと思う。ちなみにこの日はゲストに小沼ようすけさん!

最近、気に入ってしまってApple Musicにある彼の作品を毎日聴いています。

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こんなプロフィールです。

  • 1984年12月生まれ
  • マルティーク出身(カリブ海のフランスの海外県)
  • クラシックピアノを6歳で始めて、ジャズに行く前に10年ガッツリ習っていた。
  • 2008年にモントリオールジャズフェスティバルのコンクール、2010年にマーシャルソラル(フランスで有名なジャズピアニスト、作曲家)のコンクールでセミファイナリスト。
  • 2011年、初のリーダーアルバム「Ki Koté」
  • 2013年、「Tales of Cyparis」(これは1902年にマルティニークで起きた火山噴火で生き延びた唯一の囚人の男のことを描いている)
  • 2015年はSonny Troupéと連名で「Luminescence」を発表。
  • 2016年「Family Tree」を発表。 

小沼さんのJam Kaメンバー、Sonny Toupé、Olivier Juste、Arnaud Dolmen、Jaques Shwaltzbaltは当然ながらよく一緒に演奏しているみたい。カリブ出身だから自然な流れなのかもしれませんが、キャリアの初期の段階から、パリでジャズとカリブの伝統楽器「Ka」を融合させたクレオールジャズに傾倒していたようです。

同じクレオールジャズでも、Arnaud Dolmenと比べると、クラシックの感じ、都会的な風味がやや濃いような気がします。


小沼さんもよくカバーして演奏している、グレゴリーの代表曲、「Le Bonheur」は日本人の僕が、なんか懐かしいなと思った曲。それでいてすごくキャッチーだけど、どこか新しさも感じる名曲と思います。新しさを感じるのは、あの独特なリズムにある気がします。たぶん......。いずれにせよ、相当にエモーショナルな曲です。最近、1日に複数回聴いていますが、全然飽きません。(ま、でもそのうち健全に飽きるだろうな、いつも通りw)


あさって、楽しみだなー。 

Arnaud Dolmen(アーノウ=ドルメン)とは小沼ようすけさんのJam Kaバンドのグアドループ出身のドラマー&パーカッショニストです。

「arnaud dolmen」の画像検索結果


そのアーノウから出たアルバムTonbé lévé(トンベ レベと読むのでしょうね。)がとっても素敵です!
 
これからすごい普通のこと書きますね。都会でモダンな洗練された音楽と土着の音楽が混じっていてスゴイカッコいい!やっぱありきたりな感想ですね笑 でも本当にそんな感じでカッコいい。なるほど、これがクレオールジャズかぁ。

アルバムや曲のタイトル、また歌詞などのwordsはフランス語ぽいけどフランス語でないものが多い。これは、グアドループ語をフレンチアルファベットで書いているのか、グアドループフレンチなのか、、、と疑問に思ってググってみたら、どうやらクレオール語らしい。ところどころフランス語に似てるところがあるので、類推はできそう。

こちらのサイトの説明が参考になる。

おそらく小沼ようすけさんのJam Ka DeuxのSongé Mwenの歌詞もこのクレオール語なのだろう。

僕はコンテンポラリー系は普段あまり聴かないのですが、このアルバムはすぐ好きになりました。新しいですが、キャッチーさがあり、洗練されたシティーな感じがカッコいいです。

拙いですが、頑張って自分の感想を言葉にしてみました笑

ぜひ生で観てみたい。
日本公演を切に希望する!!

Arnaudは髪型も独特だ。こんなアシンメトリーの謎な髪型が似合う人が他にいるだろうか。とってもチャーミング!



 

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