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2018.9.29土曜Pat Martinoトリオを観て参りました。
コットンクラブ4日間の最終日の2ndです。

個人的には別にそんな好きなわけではなかったのですが、生ける伝説みたいなイメージがあったので、一回観てみたいなと。こんなミーハーな感じで臨んだのですが、超絶にしびれました....。そんな夜のレポートです。


開場と痛恨のミス

レジェンドをなるべく前列で間近で見たい!と思い、コットンクラブは先着順で席が選べるので「早めに行くぞ〜」と思い、18:30の開場だから18:10くらいに着いたろと思いつつ、それより余裕を持って早めに家を出たのですが、この季節の変わり目で衣替えをし、シャツが欲しいなーという欲があり、無印良品に寄ってからコットンへ向かうという愚行を犯してしまいました。18:10には着いたのですが、なんと受付には列ができており、待合室にはなかなかの待ち人数。「しもたー!」と思いました。開場時間は18:30ですが、受付は18:00から始まっていたのです...orz。MUJIなんて行ってる場合じゃなかった...。

ま、それでもパットの正面で、割とお手元などを拝見できる席をゲットできたのですが。欲を言えばもっともっと前で観たかったな〜。
今後は、レジェンド級を間近で観たいときは、開場時間の30分前までには少なくとも到着しなければ...


会場内は結構席が埋まりました。前方はジャズ喫茶にいそうな、筋金入りのジャズファンみたいなジェントルメンが多かったような印象です。

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開演数10分くらいに、ある外国人がステージにパットのギターをセット。(←この人スタッフではなく、オルガンプレーヤーでした!!)ここで、ギターキッズ達(年齢層はキッズより結構上w)が立ち上がってステージに近づき写真を撮りに群がります。うーん、こういう光景も初めて見たw。さすがレジェンド。


開演!

20:00に開演。あのPat Martinoが会場左後方から現れる....。Patが歩いてる...。おお、神々しい。既に観客の何人かはスタンディングオベーションでお出迎え。

センターに座るPatが、左後ろのドラムの方に少し顔を傾けてカウントを出して始まった1曲めはなんとFull House!!
パットもおじいちゃんなので、ステージに向かう様は完全におじいちゃんだったのですが、なんなんだ、このギターを弾いたらおじいちゃんじゃない!いや、おじいちゃんなんだけど、おじいちゃんじゃない!!強いアタック、はっきりしたフレージング、極太な音、そしてこのグルーヴ感。。。

2曲めがSunny。サービス精神旺盛ですな!観客も歓喜。
3、4曲めはよく存じ上げませんでしたが、4曲めのバラードのフレージングがこれまたよかったです。

5曲めは確かFootprints
この曲が終わった時に初めてマイクを持ってご挨拶。
Thank youを繰り返して、次の曲が最後感をやや醸し出しておりました。

そして、6曲めはなんとOleo!!ヤッターーー!
テーマは、下のCDに収録されている、あのパット独特のものではなく、割とスタンダードなOleoでした。サビ明けのAメロのハーモニーが独特な感じでした。そして個人的に興奮したのが、テーマのメロディーを弾くポジションが僕と同じだったことです(笑)。4、5弦の5−8フレットあたりでした。


このOleo、なんとなーく、エンディングのアンサンブルが怪しかったのです。ひょっとしたらなんか誰かがミスった感がありました。それがあったからか、元々アンコールみたいな感じで予定されていたのかはわかりませんが、"One more"と言って最後にTwisted Blues。やっぱウェス大好きなんですな!


感想など

ジャズ界のレジェンド、Pat Martino。
生で観て本当に感動しました。

あの魅力はなんだったのでしょうか。

演奏について

上述の通り、音は極太でした。ギターだけが鳴っている時、ドラムのスネアが共鳴してました。弦は015とか016を愛用されているみたいですね。ピッキングもパワフルで、1つ1つの発音がはっきりしている感じ。エフェクターはおそらくなくて、MESAのアンプに直で接続されていました。あ、でもあのアンプの上にあったやつってなんなんだろう??(←世間知らずで恥ずかしい...)

それに、超なんとなくなのですが、「黒い!」と感じました。つまり黒人ギタリストの演奏を聴いているようだと。そして僕も大好きなウェスモンゴメリーを生で聴いているような気分になる瞬間もありました。

生で観たPat Martinoの演奏には、魂を感じました。今までの僕にとってのパットマルティーノの印象は、粒立ちのいい音がメカニカルに続いていくっていう印象だったのですが、こんなに有機的でソウルフルな歌い手だとは認識していませんでした。


あと各論ですが、オクターブ奏法は教則本によっては、「1-3弦, 2-4弦は人差し指と小指、3-5弦, 4-6弦は人差し指と薬指で押さえるんだ!」と書いてあって、へーそうしなきゃいけないのかーと思って僕は変えたのですが、パットのオクターブ奏法は何弦でも常に人差し指と小指で押さえてました。僕もパットみたいに戻そうかなと思いました。

二面性による魅力

僕がコットンクラブで感じたパットマルティーノの魅力の要因は、高齢という儚さと、演奏の力強さの二面性にもあると思いました。
レジェンドは74歳で、このライブは5月に体調不良でキャンセルされた振替公演。図らずも、そのエピソードがこの老いゆくギタリストの儚さを演出してしまっています。しかしながら、ギターを一度持てば、とてつもなくパワフルでした。ひょっとしたら、わかる人が見たら所々ボロや衰えを感じる部分もあったのかもわかりませんが、僕にとっては氏のパフォーマンスは最高でした。そんなパットマルティーノの勇姿を見て感動を覚え、僕も死ぬまで一生ギターを弾きたいと思いました。

最後に

ハモンドオルガンのPat Bianchi (Hammond B3)という人も結構いい感じでした。個人的には途中からお笑い芸人の中川家弟に見えていたのですが、特にアドリブソロが音数少なくシンプルに始まる感じが気取ってない、気負ってもない、ナチュラル感があって好きでした。あまり手元を見ずに目を閉じて何かを感じるように演奏しておられる姿もよかったです。トニーモナコとはタイプが全然違っておもしろいですね。そういえば、そのトニーモナコも「彼はいいプレーヤーだ」と推していたことを思い出しました。


いやー、本当にこれは観られてよかった。感謝感謝。