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今年もあのバンドがやって来ました!トニーモナコ、小沼ようすけ、ジーンジャクソン。僕の大好きなジャズトリオです。

今年も相変わらず最高のショウでしたが、個人的に気づきも多いライブだったので、それらを整理しておきたいと思います。

大きく捉えてソロを取ることの有効性

特にトニーモナコのソロを観てこう感じました。ソロの後半で盛り上がってくると、もうコード進行なんか御構いなし!って感じでずっと同じフレーズをガンガン続けたりしますよね。もちろんトニーモナコやこのバンドに限らなくとも当然な話ではあるのですが...

僕は目下、特にコーダルなアプローチができるようになりたい!と日々練習しているわけですが、こういうオラーーー!って盛り上がった時にコード関係なく(やや語弊があるかもですが)ガッーシャーン!!って大きく歌えるのも大切だなと思いました。

なんか自分の中で、

コーダルなソロ > スケール一発なソロ

という先入観があったような気がしますが、序列をつけるべきものではなく、ただそれぞれのアプローチの仕方が違うというそれだけのことかなと気づきました。

小沼さんから学べたもの

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ギターはGibson ES275とFenderジャズマスター。ジャズマスは初日がブラックピックガードビンテージ、2日目がゴールドピックカバーのアニバーサリーモデル。アンプはFenderでした。

今回の小沼さんのプレイを拝見して、一番印象に残ったのはモチーフを生かしてソロを取ることの有効性です。Spontanious(←今回のライブでトニーがしきりに発した単語)に生まれたフレーズをモチーフにしてソロを展開することを見学できました。ソロの最初の方だけではなく、中盤でも終盤でもモチーフを繋いでくアドリブが見受けられました。なるほど〜。

それともう1つ。僕らアマチュアだと、「ソロは盛り上げなきゃいけない!」っていう先入観があるような気がしますが、小沼さんを観て必ずしもそうではないのかもと思わされました。無理に音圧を上げず、綺麗に美しく弾き上げるっていうソロパートもありました。特に盛り上がった曲の次の曲や、バラード(当たり前か...)はそうだったように思います。なんでもかんでも盛り上げればいいソロ!と考えるのは違いますね。勉強になりますな〜。

それと小沼さんホントすごいなーと思うのは、あの即時的な順応力ですよね。あのトニーモナコのトルコなアラブ色全開な曲なんて普段聴きまくってるわけでも、演奏しまくってるわけでもないだろうに、コンピングもソロも気が利きまくってるんです。どこにそんな引き出しあったんすか?って感じです。まるで現地の土着ミュージシャンが土着の楽器を使って演奏しているような錯覚に陥ります。スゲーーー!!


オーディエンスを観察して

僕は後ろの方から観ていて、時折オーディエンスを観察していたのですが、音楽にのっている人を見るとなぜか僕まで嬉しくなってくるという自分の心の機微に気づきました。もちろん音楽の聴き方なんて人それぞれ、時と場合によりけりなので、目をつぶって聴き入るもよし、微動だにせずにじっと聴くもよしなのですが、スウィンギーな音楽が鳴ったら、体を揺らしたり、ニコニコしたり、Yeahって言ったり、手拍子をしてる人を見るのが楽しかったです。

てか少し残念だなあと思うのが、オーディエンスが少し大人しすぎるなぁということ。これは日本人の性なのでしょうか。そして、コットンクラブというトップジャズクラブの会場柄もあるのでしょう。もっともっとミュージシャンに対して感情をリアクションしていい気がします。別にエンディングが終わらなくとも、演奏が盛り上がったら拍手しちゃったりYeah!って声を出していい気がするし、

少なくともトニーモナコは、リアクション取ってくれる人が好きっぽいですね。オーディエンスに「楽しんでるかーい?」って問いかけて、皆拍手で応える中、「オフコース!」と一人叫んだご機嫌なお兄さんがおりまして、トニーモナコは”I love that guy, I found my guy”とかなんとか言って喜んでおられました。それと会場からわずかに手拍子が起きた時も「それそれ〜!やめないで!」ってジェスチャーをしてました。


最後に

個人的にこのトリオ本当に大好きです。

リーダーのトニーモナコは、オーディエンスをガッツリ巻き込みながら、ハッピーなショウを繰り広げてくれます。僕はトニーが演奏をしているのを見るのが本当に好きです。演奏そのものもさることながら、あの毎度おなじみの顔芸がハッピーな気持ちにさせてくれるからです。その顔芸は今年さらに進化してる気すらしました。

小沼さんも、ソロにコンピングに最高でした。ソロもかっこいいんですが、オルガントリオの中に響く小沼さんのグルーヴィーなコンピングがこれまた気持ちいいんですよね〜。

ジーンジャクソンもこれまた最高にかっこいい。前に出てくるときはもうガッツンガッツン来てくれるんだけど、普段はしっかりリズムを気持ちよく支えて、ソリストに反応して、、、。小沼さんもジーンジャクソンのグルーブは最高にお好きな模様です。

セットリスト的にも、ブルースあり、スタンダードあり、ボーカルバラードあり、新しいスタイルあり(今回だとジーンジャクソン作曲のGreat Riverやトニーモナコのターキッシュスケールのエキゾチックな曲)などなど、バリエーションに富んでいてホント楽しいですなぁ。しかも初日と2日目はセットリストが大きく変わりました。「毎回同じことはしたくない。Spontaniusな音楽がしたい」というトニーモナコ率いるバンドのこだわりが出ておりますね。

これからもぜひ毎年観たいバンドです。ブルーノートも楽しみ!