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友人がギターを買ったから少し教えて欲しいというので、僕でよければという感じで教えております。

彼は30歳半ばで、完全な初心者です。音楽は聴くのは好きだけど、一切楽器をやったことがありません。そういう初心者に教えていて気づくことは、自分が当たり前にギターでやっていたことが、初心者にとっては難しいことなんだなーということです。

例えば、1フレットから3フレットに移動するという超シンプルな動きでも、「え、それって同じ指で移動するの?それとも人差し指(1フレット)>>>薬指(3フレット)で移動するの?」とか聞かれます。「いや、そんなの普通にやれば良いよ。てかなんでも良いよ。自分で考えよーぜ。すぐわかるっしょ。」と自分の中の小悪魔がカンペを出してきたのですが、もちろん無視して、初心者の彼には丁寧に教えましたが、自分はそんなこと悩んだ時期もあるのかなー?と振り返りつつ、ま、初心者ってこんな感じなんだなー、と勉強になります。

そんな矢先、もう一人ギター初心者の女性が現れました。 彼女もやはり30台半ばで、完全なギター初心者です。彼女に全く同じことを教えたところ、彼女は特に質問せず、僕の音を聴いて、指板を見て、それをすぐに再現できてしまいました。

ま、彼女はピアノをやっていたこともあるということで、そんなアドバンテージはあるのでしょうが、同じギター初心者でもこれだけ差があるのか.......「才能なんて言い訳」というキングコング西野さんのことを信じていた自分にとって、やや衝撃的な事実でした。

やっぱ才能じゃん。
やっぱセンスじゃん。


と。

てことは自分がこれだけジャズギターを日々頑張っていても、僕が1ヶ月やってもできないと思っている課題は、もっと才能のある人にとっては1時間で習得できる内容なのかもしれないな、と。。。

はい、そんな今日この頃ですが、引き続きポジティブシンキングで頑張りまーすって感じで、このブログ締めくくろうと構想していたのですが、書いているうちにどんどん思考が発展していってしまったので、続けます。

「やっぱ、結局センスなのか?」とこの不都合な真実に目を背けたくなる気持ちでしたが、そういえばと以前読んだことのあるブログ記事を思い出しました。以下、3件ともあのパレオな男さんのブログです。

誰でも天才になれる「1万時間の法則」が間違いだった件


勉強ができる人とできない人の差は1万時間の練習でも埋まらない

いくら努力をしても天才には勝てない!ならば何のために努力をするのか?の科学的な回答


「誰でも10,000時間を費やせば、その道で秀でることができる」という一時期流行った自己啓発文句も、実は正しくなかったと。。。練習が意味がないことはないけど、自分よりもっと才能がある他人との差を埋めるのは難しいぞ、と。

むー。なんか、こう科学的にバッサリ斬られると、良い感じの諦念が芽生えてきますね(笑)。悲しくもありつつ、でもなんかちょっと気持ちが楽になるというか。

で、僕なりにここからいくつかの学びを得ました。


まずは、

努力の前に努力する対象の見当をつけるのがもっと大事なのかも

実は、先のキンコン西野さんのブログでも冒頭に、
自分の人生の時間をどこに割けばいいかを真剣に考え、覚悟を決め、徹底的にそこを鍛える。
って書いてあるんですよね、ちゃんと。また、SHOWROOM社長 前田裕二氏の「人生の勝算」って本でも、読者の僕らに「コンパスを持っているか?」と問いかけ、自分にとっての宝の山を掘り始める前に、どこを掘るかを見極めるかが大事だと書かれていたと記憶しております。その見極めがあった上での、圧倒的努力、練習なんですよね、きっと。


それゆえに、

その努力する対象を見極める為にも色々なことに興味を持つことが重要そう

一つのことに固執するのはやっぱりリスキーですね。「10年後の仕事図鑑」でも思わされましたが、改めて音楽以外にももっと興味を持って触れていきたいです。


そして、

音楽は勝ち負けの世界だけではないからマイペースにやっていこう

ついつい人と比べてしまうという癖が抜けてないってことに気づきました。「なんであの人はあんなに上手にアドリブソロできるのに自分はできないのか」「あ、この人よりは自分の方が上手だな」と。でもよく考えると自分がこれだけ音楽にハマってしまっているのは、人より秀でたいからでもなく、目立ちたいからでもなく、純粋にそれが好きだからです。

僕は、愛が溢れていたり、情熱的だったり、浮遊感があったり、悲しさで満ち溢れていたり、幻想的な世界を見せてくれる音楽が心から好きです。コンサート会場だけでなく、イヤホンつけて歩いてる時、防水スピーカーでシャワーを浴びている時、などなど、よく音楽の世界に陶酔しています。また、楽器でコミュニケーションするミュージシャンが楽しそうで仕方がなくて、自分もこの世界共通言語を身につけたいと思うようになりました。この記事を書きながら、その気持ちをまた思い出しました。

また、僕の知人で30歳過ぎてから、それを仕事にすることを見据えた上で美術教室に通うというクレイジーな男がいます。彼に「美術なんてさ、小さい頃から既に入れ込んでやってきている人がいるわけで、そんな人に対して勝ち目ってあるの?」と質問したところ、「ああー、そういう勝ち負けとか考えたことがなかった。単純に自分がやりたいと思ったからやっているだけで」と僕の厳しめな質問にもビクともしていませんでした。彼のその姿勢にもなるほどと思わされます。

この世の中は、勝ち負けだけが全てじゃないし、人に勝てないことはやる価値がないというものではないと認識を新たにしました。

音楽を始めとして世界は才能で決まる要素が大きいと理解した上で、人と比べるのではなく自分の成長をメインに考えて音楽を楽しんでいきたいと思います!