このエントリは

読書感想文「使える脳の鍛え方 成功する学習の科学」(1)基本概念のまとめ

の続きです。

先のエントリ(1)では、科学的に証明されている効果的な学習方法の基本、

想起練習
省察
間隔練習
交互練習
多様練習
生成練習

について書きましたが、その他にも参考になる話がたくさんあったので、ここには13個厳選してメモしておきたいと思います。(13ってすごい中途半端w 厳選ではないですね。もはやただの選です。)


1)創造力と知識は対立しない。知識という土台の上に創造力が活かされる。
音楽理論は邪魔にならないですね!


2)大切なことは学習のスピードではなく、必要な時に思い出して使えること
早く上達したいがために早く覚えなきゃ早く次に行かなきゃ!と焦りがちですが、焦る必要はないということですね。


3)睡眠は記憶の統合に大切 
寝る時間もったいないな、ギター触りたいとか思っちゃいますが、寝ることも練習と捉えますか。


4)完全のコツをつかむ前に次に行く
2)と矛盾するように見えるかもしれませんが、その代わり間隔練習で何度も繰り返して時間をかけて定着させるということなので、矛盾しません!気持ち的には1つのことを100%仕上げてから次に行きたいところですが、科学的にはそれは効率的ではないようです。


4)集中練習よりも間隔練習、交互練習が大切なのは、コンテクストを判断し、問題を見分け、数ある可能性のなかから正しい解決策を選び、応用する方法が学べるから。種類を見分けるというプロセス、判別力が重要。
これはジャズにまんま当てはまる感じですよね。例えばですが、「コンテクスト」とはジャズで言えば、リズム、曲の調、テーマのメロディー、「問題」とはコード進行、「解決策」とはアドリブと捉えられるでしょうか(だいぶ大雑把ですが...)ということは同じ曲ばかりに取り組むよりも、いろんな曲を練習した方がよさそうですよね。
 

5)繰り返し想起練習することは長期記憶に不可欠
以前やったことを忘れるのは普通であるということですよね。でも、、、プロってスタンダードの曲とかどんな曲でも、あたかも今でも常にやってますっていう感じで演奏しますよね....。


6)トマスエジソン「失敗はしていない。うまくいかない方法を、一万通り見つけただけだ 」
励みになる良い言葉😂


7)多くの場合、個人の判断や学習は、より経験豊富な同僚と仕事をすることで、改善される。

一人でこもって練習するだけじゃなくて、切磋琢磨する仲間がいた方が成長が早いということでしょう。


8)
医学、科学、音楽、チェス、スポーツなどの専門的な活動は、長く信じられてきたような生来固有の能力ではなく、何千時間もの熱心な練習で少しずつ蓄積された技術の成果であることが証明されている。
才能ではなく、決意、好奇心、自制心。
「お前言ったな!?本当だな!?」という感じですよね。音楽の才能は遺伝の要素が大きいという記事を見て蓋をしたことがありますが、、、。あった、これです。

音楽の才能は遺伝が9割。スポーツの8割を上回る結果に 


9)知能は生まれつき決まるものではなく、努力次第で向上するし、そう信じた方がより成長する
自分はだめだーと嘆く行為は愚かだということですね。


10)習慣になった行動は、大脳基底核という脳の深い部分から指示が出る。長期にわたる訓練や反復学習を行うと、目の動きなどの無意識な行動の制御と同じく、その深い部分に記憶されると考えられる。 
この大脳基底核というところに音感、リズム感、歌心、フレーズ、ハーモニー、全てをぶち込めばいいわけですね!


11)成果を目標にするか、学ぶことを目標にするか。成果主義は自分の潜在能力を制限する。見せびらかすのが目的なので、同じできることを繰り返す。学ぶのが目的な人は、あえて難しい課題を選び、そこから学びを得ようとする。
これは胸に刺さりました。僕はたぶん成果を目標にしていました。この話は「嫌われる勇気」で言うと、エネルゲイア的な生き方(目標到達までの過程の一つ一つが目的)とキーネーシス的な生き方(目標到達以前の未熟な状態は不完全である)の話に似ているでしょうか?


12)手を止めては今何を読んだか?何を意味してるか?を考える。 
これは2)に通じるところがあるかもですね。僕は読書という作業を早く終えたいというスピード重視の言わば焦りと、単純に振り返ったり要約したりするのめんどくさいという怠慢によって、先を読み急ぐ傾向にありましたが、定着があんまよくないと思っていました。ケースバイケースとは思いますが、しっかり読みたい本は時に手を止めて想起練習したり、人に話したり、ブログに書いたりしたいと思います。


13)初稿はひどいおしゃべり。実際に書いてるのは1日2、3時間だが、頭は24時間考えてる。ただし下書きが必要。 (作家の例)
最近、ギターを持っていない時間に、課題曲のフレーズのアイディアが浮かぶなどということを経験しているので、このように実は脳は知らないところで処理してくれている、考え続けてくれているというのは、なるほど!という感じ。だから、徒にギターを触る時間を増やせばいいというのではなく、ギターを触ってない時間をいかにギターのために有効活用するか、いかに脳が音楽を考える環境を整えるかというのが大切な気がしています。




とても内容の濃い本です。
実践しながら、時々また読み返して、着実に自分の音楽力を上げていきたいと思います!