30歳からジャズに熱中したらどうなるのか実験室

いい大人になってからジャズギターを本気で愛してしまった痛い男のブログ

2017年01月


久しぶりにセッションに行ってきた。 

頚椎ヘルニアで首を痛めてから、遠ざかっていて、前回に行ったのはブログにも書いた11月初旬の話。
11/05セッション会に参加して手がガクガク震えていた話

僕は普通にSomethin'池袋の初心者クラスに行き、慣れて来てから他のセッションに顔を出そうかなと思いしを、僕の新しいメンターが、「初心者クラスは行く必要ないです。巷のセッションに顔を出すといいと思います。」と。。。そこで僕が「え、それは楽器を持ってですか・・・??」と問うたところ、「もちろんです。1曲でもいいから弾きましょう。音楽の上達は上手な人に引っ張ってもらうものです。上級者が何を考えて演奏しているのか、観察しましょう。」とハードルを上げてくださったので。Somethin'の初心者クラスではなく、普通のJam session Jazzに参加してきた。

ドキドキ。

行くのに勇気が要った。。。

なんかわからないけど、すごい憂鬱だった。。。

で、「恐怖は紙に書き出せ」ということなので、自分の通称「哲学ノート」と会話した。

<何が怖いのか?>
  • 場違いな低レベルな演奏で他の人に罵倒されないか、笑われないだろうか。初心者クラスからやり直してこいと言われないだろうか
  • 他の参加者はもう旧知の仲で、孤独感を感じないだろうか

いやぁ、それにしても小心者だなぁ、俺。笑


<それに対するセルフ反論>
  • 友人に教えてもらった吉田兼好の徒然草の話。「能をつかんとする人、「よくせざらんほどは、なまじひに人にしられじ。うつうちよく習ひ得て、さし出でたらんこそ、いと心にくからめ」と常に言ふめれど、かく言ふ人、一芸も習ひえることなし」と記している。(テキトー現代語訳:何か一芸を身に付けたい人が、「まだ未熟なうちは人に秘密にしておいて、密かに練習してそれから表に出ることがいいだろう」と言うがこういう人は、一芸を身につけられない)
  • 新メンターの太鼓判がある(なんかエライこと起きたら先生のせいじゃー!!笑と割り切る)
  • 家にこもって練習していても飽きるし、成長の促進剤が不足している
  • 準備ができてないって?じゃあ、いつ準備できるの?人生終わっちゃうよ?
  • みんなの輪の中に入る必要はない。でも、一人くらい上手な人を見つけたら、その人に話しかけてみれば?他にどんなセッション会場がおすすめかとか、どんな弦を使っていますかとかさ。
  • なんで緊張するの?お前はカッコつけるためだけに音楽やってるんか?音の戯れに入りたいんでしょ?じゃあ、音の中に戯れるためにセッション行けよ。
  • 初心者からやり直せって言われたら、素直にそうすりゃいいだけじゃん笑

そして今日の目標は、この3つだけに絞った。
  1. 人の演奏を聴くこと
  2. Fブルースの演奏を楽しむこと
  3. リズムを意識すること

で、19:35頃、現場に到着。
ホストミュージシャンたちが、演奏している。Dear Old Stockholm。

よし、プレイヤーはまだ2人しか来てない!チャーンス!
上級者でハードルが上がる前に、弾き逃げだー!

で、現場着いてギター触ってるとやっぱ家の感触と違う。固くて冷たい。

結局2曲演奏しました。


Billie's bounce
「緊張してるね。でも良かったですよ」ってマスターに言われた。周りの音、リズムを聴いて、そこを泳ぐということが意識できたと思う。涙

ジャズブルースってジャズを始めた当初、他の曲に比べて本当に何を弾いていいのかわからなくて、歌が出てこなくて、苦手意識があったけど、今では公の場で一番安心して弾ける音楽になった。 それは、引き出しが増えたからだと思う。ま、その引き出しってほぼ98%くらい人様のパクリですが。。。 
あとはもっとソロにストーリー性を持たせられたらな。そんときに思いついたフレーズをやってるだけなので、構成が無茶苦茶な感じがする。。。いかに途中で盛り上げるか、いかに最後ソロ終わり感を出すか、その辺も課題かな。 

Autumn leaves
あーーー。用意していたことが全然できなかった…。なんでだろう。ステージ立つと頭真っ白になる。今はさ、その場で考えるとかでなくて、ある程度準備し切ったほうがいいかも。で、それを現場で出せる練習とする、セッションは。ドラムとの4バースソロも、トホホな感じ。ベースを弾いているマスターは演奏中目が合って「ドンマイ」っていう笑顔をしている。わーん泣
周りの音が聴けてなかった。冷静さがなかったなぁ。


19:30から23:00まで居て、2曲しか演奏できなかったけど、実は前来たことがあったのだけど、その時はBag's grooveの1曲のみだから、1歩前進と捉えるか。。。

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 初心者クラスと違って照明は暗め。


で、ここで、当初の不安、恐怖、はどうだったのかについて振り返りたい。

結論から言うと、杞憂だった。

2つエピソードがある。

<その1>
Somethinセッションは、ホワイトボードに待ち曲表があって、演奏したい曲と、演奏したい人は自分で書くシステムになっているのだが、僕はBillie's Bounceを演奏した後、Autumn Leavesって弱々しく書いて席に戻ったら、上級者系のピアニストのおじ(ぃ)さんが僕とやろうと言ってくれたのである!僕のブルースの演奏を聴いて、一緒に演奏したいと思ってくれたわけではないだろうが、少なくともこんなやつと一緒にやりたくないとは思われなかったと言うことではあるだろうから、ちょっと嬉しかった。(この初級者ギタリストを潰してやろうと思われた可能性もあったけど、実際演奏中普通に優しかったので、これは考えすぎw)

でも演奏終了後、おじ(ぃ)さんに「メロディックに演奏するんだね。もっとスケールでガシガシ来るかと思ったよー」って言われました。
スケールをアドリブ中に使うって言う高等スキルが僕わかんないんすよね泣。


<その2>
で、その後、上手なギタリストが来た。イケメンでおしゃれで、ギターも上手くて、「うわ、やば!」ってなって、「てかこんな人の前でさっきあんなAutumn Leaves弾いちゃったよ。はずかしい。」と思っていて。で、幸いなことに、このイケメンおしゃれギタリストから話しかけてもらえた。

「ギター良かったですね。お名前は?よく来てるんですか?え、初心者クラスに通っている?そんなの全然必要ないでしょ」

って。嘘こけーーーーー!!!!
人の嘘を見抜く方法をもっと勉強しておけばよかった。笑

でもなんにせよ、上手な人と交流できてすごく嬉しい。 
 

Somethinは優しいから、こんな僕でも受容してくれた感じ。
でも他の皆様は、本当に上手い!まさにこういう人たちともっと楽しめるようになりたいよ。

ま、新年初めてのセッション、課題もわかったし、今年1年間の成長のスタートを切れたということで。

がんばるぞー。




ギターの練習に疲れてきたので、ライブでも観に行くことにした。

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新宿PIT INN、吉祥寺MEG、などなど都内近郊のジャズスポットのHPをサーフして「どれがいいかな〜」とるんるん探してたら目に留まったのが、井上智氏。超恥ずかしい話、この方のことを全然存じ上げなかったのですが、僕の新しいギターの先生が井上智さんに一時期師事していたということで、興味が生まれまして。しかも、僕の目下のイヤトレの教科書「インプロヴィゼイションのためのイヤートレーニング」(ATN出版) の翻訳者だということもわかり。

しかもピアノが片倉真由子さん!15年8月に同じBody&Soulでジーンジャクソントリオでお見かけしてから、また聴きたいなと思っていたところ。

で、僕数年前にYouTubeでJim Hallの教則ビデオ的な動画を見たことがあって、そこにJim Hallと日本人Satoshiが出てくるんですよね。「なんで日本人学生みたいな人がこんなとこに出てくるんだろう。てか誰Satoshiって?」て思っていて、たーまたままた最近この動画を見返す機会があって(しかもライブ予約後に)、「誰Satoshiって?」と同じ疑問をつぶやいていたら、今回は答えが即降りてきた。「これ僕が日曜日に観に行く人じゃん!!」

この動画ですね。



というわけで、井上智ギターカルテット@南青山Body&Soulです。

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用意されたギターは1本のみ。上の写真にも映っているが、アンティーク家具のような風格のあるかっこいいギター。どうやらあのAve Riveraぽい。小沼ようすけさんも所有するギター職人というかギターブランドの一本ですね。真っ赤なJAZZ IIIと思われるピックが弦の間に挟まっている。おそらくエフェクターはなくて、アンプ直(Fenderアンプ)。

19:00ちょい過ぎくらいから始まりました。

1st
Going home whistle
 井上智さんオリジナル 
September in the rain
 George Shearing風アレンジとのこと
I'm in the mood of love
You and the night and the music
 ギターとドラムだけで始まる。情熱的でギターもピアノもドラムもお互いに刺激しあってた。今日の演目の中でも、特に強く印象に残った1曲だった。
Calypso anywhere
 井上智さんオリジナル。カリプソって聞いたことはあったのですが、カリブ海の音楽の一種らしいですね。リズムが小気味良くてかわいらしい曲。楽しい。

2nd
Something special
Waltz new
 2部は、「Jim Hall関連」ということで上記2曲から始まる。やべ、2曲とも存じ上げない。
Song for Koto
 お琴のために書いたという井上さんオリジナル。
What is this thing called love
 唯一曲名を明示してくれなかった曲。他の席のおっさんのメモ書きもここだけ空欄だったけどw、たぶんこれ。(追記:すみません、All the things you areの間違いですね。。。)
Just stay strong
 サトシさんオリジナルのブルース。NY在住中に阪神淡路大震災があり、地元神戸を励ますつもりで書いたらしい。

Encore
アンコールを求める拍手に井上さんは言葉では応えず、ギターを担ぎ直し、おもむろにイントロを奏で始める。ん、あれ、なんか聞き覚えがあるぞ。

!!!

In a sentimental mood
僕の超大好きな曲。ライブで演奏を聴くのは始めてだ。。。うおー、幸せ。
井上智さんのイントロからバンドが入り、Aメロに入った時、すんごい、なんというか、ケミカルな反応があった。すんごいなんか、目に見えたと錯覚するくらい、サーーーーッって広がった。音の波動というかなんというか。一瞬で風景が変わったかのような。これぞ音楽マジック(?)。
てか、このアレンジ好き。割とスタンダードなアレンジだとは思うけど、ゆったりなテンポで進行して行き、美しく切ないメロディを堪能できる。ちなみに、個人的には、Bill Evans TrioのAt the village vanduard Augustに収録されているVersionはあんま好きじゃない。(Bill Evansは大好きだけど。)
で、サトシさん。すごいいい演奏したんだけど、エンディングで最後の音が切れるか切れないかのところで、客席をニコって見ながら小さい声で「終わり」だって笑。かわいい(大変失礼ながら。。。)。

情熱的であり、楽しいステージだった。

ギターが超いい音だった。ふくよかで甘くてコシがあって、まるで長い年月を掛けて熟成されたワインを思わせる(僕は下戸です)。ジャズギターでボリューム奏法をしている人を初めて見たかも。僕も普段たくさんジャズを聴くようになってきたので、あ、今のプレイはウェスっぽいな。とか感じられるようになりました。そんな小さなことに自分の小さな成長を感じた。

ぼくは席的にサトシさんを横から見ていたわけですが、顔がもうあのJim Hall動画に出ていたSatoshiで。何年前の動画かわかりませんが、年はあれから結構重ねたでしょう。おひげも生やしちゃって。そんな人が年月を越えて、東京で僕の眼前で素晴らしいジャズを奏でている。その間にどんな経験をしてきたのだろう、どれだけギターを弾いたのだろうと勝手に思いを馳せた。そして、今もまだこうしてジャズギターを情熱的に演奏し、お客さんとニコニコ話す姿を見て、やっぱJazzってなんかいいなーと感じていたのでした。

お客さんの多くは井上さんのお弟子さんなどのコミュニティー、楽器プレイヤーが多かったと思われる。遠方から来ていた人も少なからずいたようだ。こういう人たちとも気軽にセッションできるように、早くなりたい。。。。。

とりとめもないレポートで恐縮ですが。。。






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