全く興味もなく、知らなかったアーティストのライブを、ブルーノート東京に一人で観に行くことにした。

ドノヴァン。Donavon Frankenreiter。

僕のヒーロー小沼ようすけさんが激推ししてたからだ。誰コレ?と思いながら、この推薦文がダメ押しになり予約。

ブルーノート東京でドノヴァンが! この公演のフライヤーを見た時に気持ちが高揚した。ジャック・ジョンソンと並んで現代サーフ・ミュージック・シーンのアイコンである彼の音楽性は"EARTHY"という言葉がぴったり。ファンキーでブルージー、そしてメロディアスでセンチメンタル要素も。音楽でもサーフィンでも皆を幸せにしてくれるチャーミングなドノヴァン。彼の出演するサーフDVDはほとんど見たし、日本やオーストラリアで行われたライヴも行った。見たライヴは全て、オールスタンディングで、熱気に溢れていて、最高のパフォーマンスを見せてくれていた。あのハートウォーミングな歌、バンドサウンドがブルーノートの空間を満たすなんて想像するだけでもたまらない。歴史的なジャズの名演が幾度となく繰り広げられているステージにサーフ界のスターが立つ。彼がブルーノートのステージをどうメイクするのか!? この瞬間を見逃したくない。

出展:BLUE NOTE TOKYO HP

尊敬する人が好きなものは自分も試してみよう。でも、YouTubeで軽く予習してみたのだけど、あまりピンと来ない。なんかオッサンのかすれ声だし。

そして迎えた7/6木曜 2nd stage。


ふぅむ。いつも僕が観るようなジャズライブとはなんか客層が違うな。若めだし、サーファー系の方が多いような。そりゃそうか、ドノヴァンはジャズじゃないし、サーフミュージックの雄だものね。

開演!

21:00  照明が変わり、ミュージシャンが登場。

ドノヴァン・フランケンレイター
マット・グランディ(ベース、ギター、コーラス、ブルースハープ)
ジェロルド・ハリス(ドラム、コーラス)

デカっ!!

ドノヴァンもメンバーもみんなデカイ!!

存在感というか、雰囲気がスゴイ。皆のハイタッチに気さくに応えながらステージへ歩いてくる。


1曲め。
ドノヴァンもマットも、椅子に腰掛けてアコースティックギターを構える。

で、音が流れ出した途端、全てが変わりました。
ナニコレ!?曲知らないけど、超楽しい♬超かっこいい!タイトなリズムに体が持ってかれる。

曲が変わっていっても、次々に気持ち良くて楽しい♩ 

そのうち体がノっているばかりか、笑顔になっている自分に気づきました。ライブで自然と笑顔になっちゃうって、なかなかありません。しかも知らなかったミュージシャンで。 

僕は、ステージ近くのシートだったのですが、目の前はマットグランディ。デッカい体と太い指で、アコギ、エレキベース/ギター(一体型のやつ)、ブルースハープを器用に奏で、マイクに向かっては綺麗にコーラスし、 すごかった。ブルースハープは、ステージの終盤で、最前列の浴衣のお姉さんに直接プレゼントしてた。にくいねー。ブルースハープをお客さんにあげるのは、ラルクのhydeだけじゃないのか。

ドノヴァンもデッカい体で存在感バツグン。身のこなしもカッコよくて、ザ・エンターテイメント。

ドラムのジェロルドも極太の腕をノースリーブでさらし、分厚い胸板で、タイトにリズムを刻む。ぐわーーーって盛り上げて叩いた直後、瞬時にうらーーってシンバルを両手で抑えに行って、メリハリをつけるのとかサイコーにカッコいい。

マットの足元に置かれたセットリストの紙。よく読めない笑 


感想など

印象的だった曲

Freeは聴いたことあるような気がするけど、めっちゃサンパティック。

Move by yourself、超カッコいい!

Call me papa はRadioheadのCreepを連想させるな。 


サーフミュージックとは言うものの、確かにそのように形容されてしかるべき曲もあったが、サーフぽくない結構ロックな曲もあった。それにしてもこのタイトなリズム、ドノヴァンのかすれ声なボーカル。心地よすぎる。

シンプルだけど超かっこいい

そして、おそらく。たぶん音楽的にジャズとかほどそんなに複雑なことはしていないような。2人の指板も見つめていたけど、アドリブとかは、ペンタトニックぽい動きが多かったように見受けられた。

だが一曲たりとも、否、一瞬たりとも退屈な瞬間がなかった。

こんなシンプルでもこんなフィーリングたっぷりなカッコいい演奏ができるんだと思い知った。たぶんそれにはこのリズム感、タイトなリズム、グルーヴが欠かせないのだと思う。それに影響されて最近マイナーペンタトニックの練習を取り入れている。題材としてドノヴァンのIt don't matterを使って。

ドノヴァンと観客

で、ドノヴァンと観客との距離がとにかく近い。すごいフレンドリー。あるオシャレなおっちゃんからお酒を差し入れされて、みんなでカンパイしたり、観客の声に答えたり、最前列のお姉さんから、うまい棒納豆味とインスタント味噌汁の差し入れを受け入れたり。

客層の中心と思われるサーファーというのもなんかノリがスゴイなー。一緒に大声で歌ったり、椅子の上に立って踊ったり、ステージ上のドノヴァンに話しかけたり、差し入れしたり、最後のIt don't matterはみんな立ち上がって大合唱したり。

最後に

ドノヴァンという人はおもしろい人だ。体はデカイし、ギターの弦はヘッドで余った部分を放置されたかのように伸ばしっぱなしだし、豪快な人に見えるけど、たぶん同時にすごい繊細な人であるように思われた。ほぼ毎曲ギターのチューニングをチェックし、お客さんの声にもいちいち応え、差し入れしてくれたお客さんにもThank youと何回も言っていた。

終演後、ステージを降りようとするドノヴァンに握手を求めるファンに混じり、無知者の僕も手を伸ばすと、運良く握手してくれ、ウィンクされた。う、嬉しい......ノックアウト。


というわけで、最近よくドノヴァンを聞いています。
この季節に最高な感じ。


↓マットグランディのギター、ベース
マット・グランディ

↓マットグランディのお足元
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↓ドノヴァンのエレキギター
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